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2020年7月24日 (金)

きょうの祇園祭(後祭)

 規模縮小していつもと違う祇園祭。後祭も山鉾は建たず大半の町会所もひっそりとしたまま。そんな中でも祭の灯を絶やすまいと密を避けながらも活動は続く。中には1150年の歴史上初なんて行事も。

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 復活7年目の大船鉾の町会所ではちまきほかお守り、手ぬぐい、安産祈願の岩田帯などを授与中。鉾の舳先を飾る筈の龍頭も白木だったのが金箔を貼って今年が御披露目の筈だったのに二階から町を見下ろすだけ。毎年大金幣と交代で巡行する事に成っているので、御披露目は再来年?と思ったら来年の巡行で御披露目するそうな。保存会の方の「来年巡行出来るようなら…」と言う言葉に悲しさが。

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 山鉾と並んで美術品の宝庫、屏風祭も一部で開催中。山鉾町内の家のお宝を展示して眼福。ここは京町家の夏のしつらえ、ですね。

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 山鉾が巡行出来ないなら人が巡行しよう!と言う訳で、前祭の時と同様に各山鉾の代表者が榊徒歩巡行。前祭では山鉾巡行の順路をなぞって四条通を四条烏丸から四条御旅所まで練り歩いたけれど、後祭では現在の順路、御池通ではなく昔な順路に沿って三条通から寺町通を通って四条御旅所まで。人の背丈なので、電線もアーケードも怖くない。

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 八坂神社から賜った榊を山鉾に見立てて、去年の巡行順に従って橋弁慶山から大船鉾まで。山鉾はまだだけど去年には唐櫃巡行した鷹山も参加。

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 前祭の時は神様がまだ八坂神社におられたので、四条御旅所から八坂神社遙拝だったけど、もう神様は四条御旅所に来ておられるので御旅所参拝。

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 17日に御神霊渡御祭の時には垂れ幕の向こうに半ば隠れていた神籬(ひもろぎ)が垂れ幕の前に姿を現してる。

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 神籬。榊に御神霊が宿っていると言うことなんだけど、どの榊?

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 神幸祭に当たる「前の祇園祭」と還幸祭に当たる「後の祇園祭」では神輿渡御に代わって御神霊渡御祭で御神霊が八坂神社と御旅所の間を移動される。神輿渡御の時のように氏子町をくまなく巡回出来ないので、御旅所滞在中の18日から23日の間は八坂神社の氏子25学区を御神霊が台車に乗って巡回する行列。(一言で呼ぶ名前は無いのか?!)

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 御神霊が乗った台車。金幣と紙幣が御神霊のよりしろかな?

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 24日には還幸祭の神輿渡御に代わって御神霊渡御祭。最短コースではなく東御座の渡御コースに沿って大政所御旅所経由又旅社でオハケ神事を行って八坂神社に戻る。1150年の祇園祭の歴史上初だそうで。

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 これが御神霊がを遷した榊。素戔嗚尊(スサトオノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、八柱御子神(ヤハシラノミコカミ)の三体で三本の榊。ぶら下がってる草はネギでもニラでもなく稲らしい。御神輿の時もてっぺんに飾ってある五穀豊穣の象徴だとか。
 榊に御神霊を遷し馬の背に乗せて移動するというのは応仁の乱で御神輿が出せなかった時に室町幕府が代案として命じたことに由来するそうで、五百年以上前の政令が今に活きている国が日本です。

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 これが御神霊を遷したての榊。

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