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2017年11月26日 (日)

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)

 先日泊まった片山津温泉の中谷宇吉郎雪の科学館。科学館の存在を知らずに温泉に出掛けたのだが、路傍の石碑で知って慌てて駆け付けた次第。
 コンパクトな科学館で個人の銘を冠しているから行く前はプライベートな展示の多い静的な館を想像していたのだが、何の何の中身の濃い科学館でした。理系の人なら行って損はない楽しめる所です。
 ちなみに入場料は大人500円。高校生以下無料。75歳以上250円。で、水曜休館なので要注意。普通、休館日は月曜やろ?と思うのだが、違うのだ。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 中谷先生は中学の国語の教科書に載っていた「立春の卵」とか言う表題のエッセイで知って強烈な印象があった人。主な成果は卵ではなく、雪の研究。雪の結晶の形状と結晶生成時の環境(温度や湿度)の関係を明らかにした事で、宇吉郎ダイアグラムと呼ばれている。このダイアグラムを使えば降ってきた雪の結晶の形状を見ることで雪がどんな環境で生成・成長したかを知ることが出来る。「雪は天から送られた手紙である」と言う所以。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 科学館の建物は雪の結晶に因んで六角形が多用されてる。館周囲の公園の石柱にも雪マーク。入口が2階にあって丘を登ってから橋で渡る。今時には珍しくバリアフルな構造。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 2階には映像ホールがあって、氏の紹介ビデオを上映している。1階に降りると人物紹介に続いて雪の結晶の写真展示。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 氏が使った常時低温研究室も再現されてる。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 チンダル像の実演展示では雪の結晶ではなく、氷が溶ける時の現象を体験出来る。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 雪がと言うか氷が出来る時に六方晶形に成長していくものだが、氷が溶ける時も同様の形で溶けていくと言う現象。単結晶の氷に強い光を当てて加熱すると溶けた部分は最初は点から始まって六角形に成長していき、遂には雪の結晶のように六方に延びた樹形になる。ちょうど雪の結晶を裏返した感じ。画像の周りが氷で六角形の中は水。気泡のようち見える丸は真空(若干の水蒸気入り)。溶けて体積が減るのでその分真空が出来る。
 これは知らなかった。目の前でぐんぐん成長していく樹形を見るのは感動もの。因みに発見したのは中谷先生ではなく英国のチンダル先生。チンダル現象だけじゃなかったのね。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 ダイヤモンドダストや過冷却、薄膜上での氷の結晶生成なんて実演も。雪の結晶生成はデリケート過ぎて目の前でリアルタイムとは行かず、毎日作成済みの結晶の映像を眺める。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 雪の折り紙なんてのも。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 映像ホールの扉も雪マーク。

中谷宇吉郎雪の科学館(片山津温泉)
 グリーンランドの氷河の石の原を模した中庭の先にティールーム、雪の華。鴨の楽園、芝山潟を眺めながらのんびり一休み。室内の調度からお菓子に至るまで雪マーク。ガラスの箸置きは綺麗だったな。お土産に売ってないかと思って探したのだが、あらず残念。

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