きょうの祇園祭(くじ取り式)
祇園祭の山鉾巡行の順番を決めるくじを引くくじ取り式。巡行の先陣争いが激しくなったので応仁の乱の後再興された明応9年(1500年)から始められたらと言われている。
江戸時代は六角堂、明治以降は府庁、明治32年からは市役所と場所を変えて現在に至る。7月2日に固定されたのは昭和28年から。一貫しているようで変遷はあるのだな。
そのくじ取り式、一般公募で参観出来るのだが狭き門。これまで数回応募してきたのだが全て外れ。なのに今年は家人と共に2人当選!勇んでいざくじ取り式。
巡行する33基のうち、長刀鉾、函谷鉾、放下鉾、岩戸山、船鉾、橋弁慶山、北観音山、南観音山、大船鉾は順番が固定されていてくじ取らずなので残りの24基で順番を決めて行く。
出席者は立会人の京都市長のほか、八坂神社宮司、祇園祭協賛会会長、清々講社幹事長、公益財団法人祇園祭山鉾連合会理事長、各山鉾代表者などの関係者が京都市会議場に集まる。参加者は傍聴席から高みの見物と相成る訳だ。
式次第は次の通り。
1.総礼
2.開会の辞
3.挨拶
4.くじ取り
5.くじ渡し
6.祝辞
7.閉会の辞
関係者が席に付いて開会。
総礼は一同起立して一礼して終了。
開会の辞も挨拶も無事拝聴。
各山鉾代表者が山鉾銘入りの文箱を携えて着席してる。くじ渡しで貰うくじ札を収めて帰る箱と思われ。巡行当日にくじ改めで使われる箱でしょう。
くじ取りっておみくじみたいにガラガラポンするのかと思ったら…。
①係員が封印されたくじを市長に渡し、市長が開封。(左上)
②中身を確認。(右上)
③係員に下げ渡し係員がくじを折って捻る。
④市長に戻す。
これでくじが完成。アナログ。ここで折ったり捻ったりしてる「くじ」は最後に渡される「くじ札」とは別物。
改め予備くじで決めた順番に呼び出された山鉾代表者がくじを引く。引いた結果を出席者に向けて報告。
くじは山鉾を種類別に4つのグループに分けて別々に引く。
①前祭の鉾3基。
②前祭の山13基。
③前祭の傘鉾2基。
④後祭の山6基。
書記席には改め山鉾名と「鉾第 番」と順番以外書き込み済みのくじ札が用意してあって、くじを引く度に当該山鉾のくじ札に順番を書き込んでくじ札を完成させていく。くじ札を押さえる文鎮も山鉾型なのが微笑ましい。
全山鉾がくじを引き終わって巡行順が確定したら、くじ渡しで市長からくじ札を受け取る。
このくじ札は巡行当日にくじ改めの時に奉行(市長)に提示する事になる。巡行当日までは町会所に掲示されてたりするんだな。
議場は広くはないけど、傍聴席からは案外視界が効かない。議員席に座った山鉾代表者の脇には山鉾名ではなく議員の名の入った名札があったりするのはご愛敬。
見えにくいと言っても今回は最前列だったのでラッキーだった。しかもほぼセンター。最後列だとこの通り殆ど見えない。もう二度とこんな参観は出来ないだろうなぁ。
傍聴席は満員御礼でした。
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コメント
二人別々に当選でしょうか?
かなりの運の良さですね。宝くじもこれを機にいかがですか。
投稿: おとぼけ | 2017年7月 3日 (月) 23時07分