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2012年2月16日 (木)

AcronisTrueImageHome2012+のブータブルメディアをUSB HDD上に造る方法というか、ブータブルCDをHDD上に置いてそこから起動してHD-PSGシリーズみたいに使う方法(メモ)

 以前、AcronisTrueImageのブータブルメディアをUSBメモリ上に造る方法(メモ)AcronisTrueImageのブータブルメディアをUSB HDD上に造る方法(メモ)を書いたが、このときのバージョンは「9Home」このバージョンはWindows7に対応していない。ブータブルメディアから起動してコールドバックアップを取るだけなら関係ない気もするが、せっかくなので「Home2012PlusPack」にバージョンアップ。Homeとバージョン番号の順序が入れ替わっているのは何故だろう?2012はバージョン番号ではなく単なる年号なのか?...と言う疑問はおいといて...。

Cimj3454c_tn  ブータブルなリカバリメディアをUSBに作成する機能はHome2012に備わっている。9Homeよりは進化したようだ。問題はHDDに作成する方法だ。
 9Homeと同様、単純にsyslinuxでブータブルにしたHDDにBartPE\Fileのkernel.datとramdisk.datを配置すればいいのかと、試みた。前回作成した9HomeのHDDの上記2ファイルをHome2012のファイルで置換するだけだ。しかし、この方法で作成したHDDから起動したTrueImageは試用版扱いでバックアップを取る事ができない。2012Homeからプロダクトキーを入力するだけじゃなく、アクチベーションも必要になっているのでそのせいだろうか?使用したのはもちろん製品版で、インストールしてアクチベーションを済ませたマシンで作業している。
 BartPEに相当するファイルは3種類できるが、いずれも次のような状況だった。

(1)インストールディレクトリのMedia Add-on\BartPE\Filesの次のファイル
 kernel.dat
 ramdisk.dat
 →未登録試用版扱いでバックアップはできない。
  起動した外付USB HDDを認識しない。バックアップ対象にも、バックアップ先にも指定できない。
(2)インストールディレクトリのTrueImageHome\BartPE\FilesのWinPE.zipを解凍した次のファイル
 kernel.dat
 ramdisk.dat
 →起動しない。
(3)ブータブルメディアビルダで作成したブータブルメディア(USBかISO)の次のファイル
 \Recovery Manager\kernel.dat
 \Recovery Manager\ramdisk.dat
 →未登録試用版扱いでバックアップはできない。

 あれこれ調べてみると、ブータブルなCDのisoイメージをHDDから起動する方法がある事が判明した。syslinux-x.xx.zipを展開したディレクトリの下の「memdisk\memdisk」をUSB HDDのsyslinux用領域にコピーし、syslinux.cfgから次の要領で呼び出せばよい。

kernel memdisk
initrd isoファイル名
append iso

 ここで指定するisoファイルは予めTrueImageでリカバリメディアのisoイメージを作成し、USB HDDのsyslinux用領域にコピーしておく。
 この方法だと一旦、syslinuxのメニューが表示されて、次にCDのロード画面が表示されて、CDのメニューが表示されて...と煩わしいが、一応これで起動できる。

 この方法はTrueImageに限らず、どんなブータブルisoイメージにも適用できるようだ。試しにParagonBackup&Recoveryのリカバリメディアのisoイメージを呼び出してみると起動に成功した。isoイメージをramdisk上に展開するようなので、容量に制限は有ると思われるが、汎用性がある。バッファローのHD-PSGシリーズのHDDをエミュレートした感じ?

 ...とこれでは断片的すぎて使えないだろうから、差分情報だけではなく前回の記事を元に手順をまとめておく。

○概要
 Ⅰ.USB HDDにsyslinuxをインストールし、起動可にする。その中にAcronisTrueImageのブータブルなリカバリメディアのisoファイルをコピー。syslinux上でAcronisTrueImageのリカバリメディアを起動する。
  Ⅱ.この場合、HDDをつないだままPCを起動すると自動的にAcronisTrueImageが立ち上がってしまうので、バックアップ専用HDDとして しか使えなくなる。対策としてメニューでWindows(PCのローカルHDD上のOS)を起動するかUSB HDD上のAcronisTrueImageを起動するか選択できるようにする。
 Ⅲ.フォーマットの都合(syslinuxはFAT32、デー タ用はNTFS)で、syslinux専用のパーティションを作らざるを得ないが、これだと普段使わないパーティションが見えてしまう上に、ドライブレターを消費してしまうので、syslinuxパーティションをWindowsから見えなくする。

○材料
 ・USB HDD
 ・Acronis True Image
   予め作業用PCにインストールしておく。
   ブータブルメディアビルダでリカバリメディアのisoファイルを作成しておく。オプションはデフォルトでよいが、TrueImageを自動起動するようにしておいた方が使いやすいと思う。
 ・syslinux
   ここから最新版のsyslinux-x.xx.zipをDLしておく。
 ・作業用PC
   WindowsXPなど。
 ・パーティション操作ソフト
   Partition Wizardなど。

○手順
 ①USB HDDにパーティションを作成
  次の二つのパーティションを作成する。
   syslinux用領域:isoイメージを置くのでそれなりの容量を確保しておく。FAT32でフォーマットしておく。
   データ用領域:残り全部、NTFSでフォーマットしておく。
 ②syslinuxを展開
  作業用PC上の適当なディレクトリにsyslinux-x.xx.zipを展開する。
 ③syslinuxシステムをHDDに転送
  syslinux-x.xx.zipを展開したディレクトリの下のwin32ディレクトリでコマンドプロンプトを立ち上げ、次のコマンドを打つ。WindowsがVistaや7なら、コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げる必要がある。

c:\> syslinux.exe -maf USB HDDのドライブレター:

 ④AcronisTrueImageのリカバリメディアのisoファイルをHDDにコピー
  準備の段階で作成したリカバリメディアのisoファイルをUSB HDDのsyslinux用領域にコピーする。

 ⑤iso起動用とメニュー用ファイルをHDDにコピー
  syslinux-x.xx.zipを展開したディレクトリの下の次のファイルをUSB HDDのsyslinux用領域にコピーする。(Ⅰ,Ⅱ用のファイル)

com32\menu\menu.c32
com32\menu\vesamenu.c32
modules\poweroff.com
com32\modules\reboot.c32
memdisk\memdisk

 ⑥メニューを作成
  USB HDDのsyslinux用領域に次の内容のファイルを「syslinux.cfg」という名前で作成する。

DEFAULT vesamenu.c32  …(a)
prompt 0
timeout 100         …(b)
ontimeout windows    …(c)

LABEL True Image   …(d)
MENU LABEL Acronis True Image
kernel memdisk
initrd リカバリメディアのisoファイル名
    …(e)
append iso


LABEL windows    …(f)
MENU LABEL Windows (local HDD) DEFAULT
localboot 0x81   …(g)

LABEL reboot    …(h)
MENU LABEL * Reboot *
KERNEL reboot.c32

LABEL poweroff    …(i)
MENU LABEL * Poweroff * (if possible)
KERNEL poweroff.com

 各行の…以降は書かないこと。 

  (a)vesamenu.c32はグラフィックメニュー。menu.c32に変えるとテキストメニューになる。
  (b)デフォルトへの移行までの時間が10秒。(0.1秒単位)
  (c)デフォルトを指定している。タイムアウトしたらwindowsへ。
  (d)AcronisTrueImage。
  (e)④でコピーしたファイル名を書く。
  (f)ローカルHDD上のWindows。
  (g)「0x81」の最後のヒトケタはローカルHDDの番号。ターゲットPCの実装如何によって値は異なる。うまく起動できなかったら、「0x80」「0x82」など試してみること。(USB HDDが0番になるらしい。)
  (h)再起動。
  (i)シャットダウン。但し、BIOS(?)が対応していないと機能しない。

 以上はⅡ用のメニュー。とにかくAcronisTrueImageを立ち上げればいいのなら、次の内容でok。

default TI
prompt 1
timeout 5
label TI
kernel memdisk
initrd
リカバリメディアのisoファイル名
append iso

 以上の操作で作成したUSB HDDをターゲットPCに接続し、USB HDDから起動するとメニューが表示されるので、AcronisTrueImageなりWindowsなりを選択すればよい。そのまま放置しておくとローカルHDDのWindowsが立ち上がる。
 AcronisTrueImageを起動すれば、USB HDDのデータ用領域が見えるので、そこにローカルHDDのイメージバックアップを作成する事ができる。

 Windowsを立ち上げるとsyslinux用領域が見えてしまう。用途はないし、若いドライブレターが消費されてしまう。見えなくしたい場合は次の操作をする。

⑦syslinux用領域のマウント方法を変更(Ⅲの作業)
 以下の内容が理解できないようなら止めた方が良い。へたするとUSB HDDが見えなくなってしまうので。
 ・ターゲットPCにUSB HDDをつなぐ。
 ・USB HDDのデータ用領域に適当な名前(TrueImageBootなど)のディレクトリを作成しておく。
 ・ターゲットPCでスタートメニューの「管理ツール」→「コンピュータの管理」を起動する。
 ・「ディスクの管理」を選択する。
 ・USB HDDのsyslinux用領域のパーティションを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選ぶ。
 ・割り当てられているドライブレターを選択して「削除」ボタンをクリックする。
 ・「追加」ボタンをクリックする。
 ・「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」を選んで、上で作成したディレクトリ(TrueImageBootなど)を指定して「OK」をクリックする。
 ・開いているウインドウを「OK」で閉じていく。
 これでsyslinux用領域は直接は見えなくなった。データ用領域のディレクトリ(TrueImageBootなど)経由でアクセスする事はできる。

 以上、私がやった作業の備忘録としてメモしておきます。真似するのは勝手だけど、あくまでも自己責任で。

<参考> ...にさせていただいたサイト。ありがとうございました。
 ・TrueImage が起動する USB-HDD ( USB メモリ ) の作り方 (参考というか、前回のネタ元。)
 次のサイトではsyslinux.cfgの書き方などを教わりました。
 ・SYSLINUXでマルチブート【基本編】(今回isoファイルの起動方法を知ったのはここ。)
 ・Linux LiveCDをUSBメモリでブートするめも
 ・SYSLINUXにグラフィカル・メニューを入れるの巻
 ・PXEでメニューを表示する。

 前回はこんな追記もしているので再録。

<追記>2011.09.05
 ⑦の操作はターゲットマシン上で行う必要がある。
 ⑥のsyslinux.cfgでローカルHDDのWindowsが起動できない場合、次の操作を行うと起動できるようになる場合がある。
 ・com32.\modules\chain.c32をUSB HDDのsyslinux用領域にコピーする。
 ・次のような行をsyslinux.cfgに追加する。

LABEL windows10
MENU LABEL Windows (local HDD 1-0)
KERNEL chain.c32
APPEND hd1 0

  上記はHDD1のパーティション0にWindowsがインストールされている場合。HDD番号とパーティション番号を適宜変更すれば起動できる場合があるかも。

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