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2011年9月 5日 (月)

AcronisTrueImageのブータブルメディアをUSB HDD上に造る方法(メモ)

 以前、AcronisTrueImageのブータブルメディアをUSBメモリ上に造る方法(メモ)を書いたが、それのHDD版。

Cimj3454c_tn  CD/DVDのisoイメージを仮想CD化してブート可能なバッファローのHD-PSGシリーズのHDDを愛用している。このHDD一つでAcronisTrueImageからブートしてPCのHDDイメージをバックアップ/リストアできてしまう。出先で万一の事象が発生したときにはとても心強いリペアツールとなる。永らく使っているうちに、これがそろそろ満杯になりつつあるのだが、生産中止な上に後継機も出てこない。更に大容量の外付HDDは出回ってはいるが仮想CD機能がないのが悩ましい。
 仕方ないので、USBメモリにブータブルなAcronisTrueImageを入れるのと同様にUSB HDDにも入れられないかと試したが、ブータブル メディア ビルダはUSB HDDをインストール先として認識してくれない。仕方ないので、自作。

○概要
 Ⅰ.USB HDDにsyslinuxをインストールし、起動可にする。その中にAcronisTrueImageのブータブルメディア用のアプリをコピー。syslinux上でAcronisTrueImageを起動する。
 Ⅱ.この場合、HDDをつないだままPCを起動すると自動的にAcronisTrueImageが立ち上がってしまうので、バックアップ専用HDDとしてしか使えなくなる。対策としてメニューでWindows(PCのローカルHDD上のOS)を起動するかUSB HDD上のAcronisTrueImageを起動するか選択できるようにする。
 Ⅲ.フォーマットの都合(syslinuxはFAT32、データ用はNTFS)で、syslinux専用のパーティションとを作らざるを得ないが、これだと普段使わないパーティションが見えてしまう上に、ドライブレターを消費してしまうので、syslinuxパーティションをWindowsから見えなくする。

○材料
 ・USB HDD
 ・Acronis True Image
   予め作業用PCにインストールしておく。
   カスタムセットアップでBartPEオプションもインストールする事。
 ・syslinux
   ここから最新版のsyslinux-x.xx.zipをDLしておく。
 ・作業用PC
   WindowsXPなど。
 ・パーティション操作ソフト
   Partition Wizardなど。

○手順
 ①USB HDDにパーティションを作成
  次の二つのパーティションを作成する。
   syslinux用領域:128MBもあれば充分、FAT32でフォーマットしておく。
   データ用領域:残り全部、NTFSでフォーマットしておく。
 ②syslinuxを展開
  作業用PC上の適当なディレクトリにsyslinux-x.xx.zipを展開する。
 ③syslinuxシステムをHDDに転送
  syslinux-x.xx.zipを展開したディレクトリの下のwin32ディレクトリでコマンドプロンプトを立ち上げ、次のコマンドを打つ。WindowsがVistaや7なら、コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げる必要がある。

c:\> syslinux.exe -maf USB HDDのドライブレター:

 ④AcronisTrueImageをHDDにコピー
  C:\Program Files\Acronis\TrueImageHome\BartPE\Files にある次の二つのファイルをUSB HDDのsyslinux用領域にコピーする。

kernel.dat
ramdisk.dat

 ⑤メニュー用ファイルをHDDにコピー
  syslinux-x.xx.zipを展開したディレクトリの下の次のファイルをUSB HDDのsyslinux用領域にコピーする。(Ⅱ用のファイル)

com32\menu\menu.c32
com32\menu\vesamenu.c32
modules\poweroff.com
com32\modules\reboot.c32

 ⑥メニューを作成
  USB HDDのsyslinux用領域に次の内容のファイルを「syslinux.cfg」という名前で策jせいする。

DEFAULT vesamenu.c32  …(a)
prompt 0
timeout 100         …(b)
ontimeout windows    …(c)

LABEL True Image   …(d)
MENU LABEL Acronis True Image
kernel kernel.dat
append rw initrd=ramdisk.dat /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet
    …(e)

LABEL windows    …(f)
MENU LABEL Windows (local HDD) DEFAULT
localboot 0x81   …(g)

LABEL reboot    …(h)
MENU LABEL * Reboot *
KERNEL reboot.c32

LABEL poweroff    …(i)
MENU LABEL * Poweroff * (if possible)
KERNEL poweroff.com

 各行の…以降は書かないこと。 

  (a)vesamenu.c32はグラフィックメニュー。menu.c32に変えるとテキストメニューになる。
  (b)デフォルトへの移行までの時間が10秒。(0.1秒単位)
  (c)デフォルトを指定している。タイムアウトしたらwindowsへ。
  (d)AcronisTrueImage。
  (e)折り返して表示されちゃってると思うがappendからquietまでは1行。
  (f)ローカルHDD上のWindows。
  (g)「0x81」の最後のヒトケタはローカルHDDの番号。ターゲットPCの実装如何によって値は異なる。うまく起動できなかったら、「0x80」「0x82」など試してみること。(USB HDDが0番になるらしい。)
  (h)再起動。
  (i)シャットダウン。但し、BIOS(?)が対応していないと機能しない。

 以上はⅡ用のメニュー。とにかくAcronisTrueImageを立ち上げればいいのなら、次の内容でok。

default TI
prompt 1
timeout 5
label TI
kernel kernel.dat
append rw initrd=ramdisk.dat /S mbrcrcs=on video=vesa vga=0x314 load_ramdisk=1 prompt_ramdisk=0 ramdisk_size=32768 quiet

 以上の操作で作成したUSB HDDをターゲットPCに接続し、USB HDDから起動するとメニューが表示されるので、AcronisTrueImageなりWindowsなりを選択すればよい。そのまま放置しておくとローカルHDDのWindowsが立ち上がる。
 AcronisTrueImageを起動すれば、USB HDDのデータ用領域が見えるので、そこにローカルHDDのイメージバックアップを作成する事ができる。

 Windowsを立ち上げるとsyslinux用領域が見えてしまう。用途はないし、若いドライブレターが消費されてしまう。見えなくしたい場合は次の操作をする。

⑦syslinux用領域のマウント方法を変更(Ⅲの作業)
 以下の内容が理解できないようなら止めた方が良い。へたするとUSB HDDが見えなくなってしまうので。
 ・ターゲットPCにUSB HDDをつなぐ。
 ・USB HDDのデータ用領域に適当な名前(TrueImageBootなど)のディレクトリを作成しておく。
 ・ターゲットPCでスタートメニューの「管理ツール」→「コンピュータの管理」を起動する。
 ・「ディスクの管理」を選択する。
 ・USB HDDのsyslinux用領域のパーティションを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選ぶ。
 ・割り当てられているドライブレターを選択して「削除」ボタンをクリックする。
 ・「追加」ボタンをクリックする。
 ・「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」を選んで、上で作成したディレクトリ(TrueImageBootなど)を指定して「OK」をクリックする。
 ・開いているウインドウを「OK」で閉じていく。
 これでsyslinux用領域は直接は見えなくなった。データ用領域のディレクトリ(TrueImageBootなど)経由でアクセスする事はできる。

 以上、私がやった作業の備忘録としてメモしておきます。真似するのは勝手だけど、あくまでも自己責任で。

<参考> ...にさせていただいたサイト。ありがとうございました。
 ・TrueImage が起動する USB-HDD ( USB メモリ ) の作り方 (参考というか、ネタ元。)
 次のサイトではsyslinux.cfgの書き方などを教わりました。
 ・SYSLINUXでマルチブート【基本編】
 ・Linux LiveCDをUSBメモリでブートするめも
 ・SYSLINUXにグラフィカル・メニューを入れるの巻
 ・PXEでメニューを表示する。

<追記>2011.09.05
 ⑦の操作はターゲットマシン上で行う必要がある。
 ⑥のsyslinux.cfgでローカルHDDのWindowsが起動できない場合、次の操作を行うと起動できるようになる場合がある。
 ・com32.\modules\chain.c32をUSB HDDのsyslinux用領域にコピーする。
 ・次のような行をsyslinux.cfgに追加する。

LABEL windows10
MENU LABEL Windows (local HDD 1-0)
KERNEL chain.c32
APPEND hd1 0

  上記はHDD1のパーティション0にWindowsがインストールされている場合。HDD番号とパーティション番号を適宜変更すれば起動できる場合があるかも。

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