きょうの桜(御室仁和寺)
京都の桜の最後を締める御室桜。「京都で一番最後に咲く」と言われているらしい。満開だと言うのでお出かけ。
○御室仁和寺
バスを御室仁和寺停留所で降りると目の前に二王門が聳える。「仁王門」ではなく「二王門」。入ってすぐの参道にも桜は咲いているが、本命の御室桜は更に先の中門をくぐった奥にある。普段は境内は無料で散策できるのだが御室桜の時期だけ有料となる。なんだかなぁ。
中門をくぐった先の左手に御室桜が密集して咲いている。低木桜とも言われるだけあって、人間の背丈よりちょっと高いくらいの桜桜桜。スノコで作られた通路を進むと桜がトンネルを作って出迎えてくれる。
一番奥の塀の手前、土手のように高くなったところから振り返ると五重塔が桜の海からにょっきり生えて見える。そこにはカメラやケータイを抱えた人が群がる。まるで林のようだ。
日差しは柔らかく、暑くもなく寒くもない快適な陽気。快晴かと思ったら、空には薄い雲がかかっているようだ。と見上げる空にはハロが出ている。桜を通してみると花が傘を被っているようだ。私のカメラではギリギリ入りきらないのでパノラマ合成したらハロが少し歪んでいる。(-_-;)
満開、ということなのだが散りゆく花多数。満開を過ぎて散り始めくらい。葉っぱも目立つし、中にはすっかり花を落とした木もある。やや出遅れたか、と思っていたらまだつぼみもある。まだ大丈夫?
桜のトンネルが途切れてぽっかり桜のない一角がある。毎年座敷を設えて店を開いていた場所だ。桜のそばでの飲食禁止令が出て今年から撤退したとか。訴訟沙汰にもなっているようで、無粋な事このうえない。
御室桜以外にも桜は咲いている。ソメイヨシノ(たぶん)はすっかり散ってしまったけれど、八重はまだこれから。御室桜より遅いくらい。御室桜の数に圧倒されるけれど、華やかさは負けてない。
二王門と中門の間には御衣黄(ぎょいこう)も咲き始め。緑の桜だ。つぼみの頃が一番色が濃くて開くにつれて白くなる。ギリギリ有料領域に咲いてる、と思ったら二王門の外、向かって左側の塀際、バス停の脇にも咲いてたりするんだな。
咲いているのは桜だけじゃない。この時期はツツジも見事。色はこっちの勝ちだ。眼鏡が色収差起こしそうなくらいの色合い。本数はそんなに多くないが、木によって色が違ってる。
楓も咲いてる。葉っぱが出てきてその下に赤い物がぶら下がってる。何だろうと近寄って見ると花らしい。地味すぎて受粉できるのか心配になるが、ちゃんと虫が寄ってきていたので大丈夫だろう。ちっこすぎてピントがなかなか合わず、四苦八苦しながらまごまご撮影していると、通り過ぎる人が口々に「わぁ、楓のこれ花だよねぇ」と言いつつ寄ってくる。
楓は境内中至る所でいっぱい咲いてるのに。注意喚起しないと気付かないのね。楓の花エバンジュリストと名乗っても良いですか?
そして足元には蒲公英。
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